社長コラム

木鶏(もっけい)

Vol.167 2014年(平成26年)2月号

 年配の方はご存知と思いますが、しゃも(軍鶏)の闘いが頭に浮かんできました。子供のころ、隣の家のおじさんが軍鶏を飼っていて囲いをした中での闘いを見せてくれました。

 大人は、どちらが勝つかを賭けていたようです。が、子供心に迫力ある闘いに驚いた記憶があります。私はボクシングの試合を視るのが好きで、原体験はこんなところにあったのかと思います。

 
荘子に収められている故事に由来する最強の軍鶏を表す言葉に「木鶏」(もっけい)があります。故事では鶏を育てる名人が、王様からの要請で、最強の鶏について説明しています。
鶏を預けた10日ほど経過した時点で仕上がり具合について下問すると『まだ空威張りして闘争心があるからいけません』との答えでした。
 
更に10日ほど経過して再度王が下問すると『まだいけません。他の闘鶏の声や姿を見ただけでいきり立ってしまいます』との答えで、更に10日経過したが、『目を怒らせて己の強さを誇示しているから話になりません』との答えでした。
 
更に10日経過して王が下問すると 『もう良いでしょう。他の闘鶏が鳴いても、全く相手にしません。まるで木鶏のように泰然自若としています。その徳の前に、かなう闘鶏はいないでしょう』 と答えたそうです。
 
木鶏という言葉はスポーツ選手に使用されることが多く、特に日本の格闘技(相撲・剣道・柔道)選手が好んで使用する。横綱双葉山が69連勝で敗れたときに「未だ木鶏たりえず」と安岡正篤氏に打電したという故事は今でも語り継がれています。
 
リーダーは、どんなことが起きてもビクともしない真の強さが求められている時代であると念じています。(一部ウイキペディアから引用しています。)