2025年10月1日
私たち狭山ケーブルテレビが、毎日のように地域情報番組をお届けしているのは、単なるニュース発信ではなく、「このまちに暮らす人々の絆を深めたい」「この狭山に郷土愛を持ってほしい」という思いがあるからです。
インターネットやSNSの発達により、世界中の出来事が瞬時に届く時代になりました。しかしその一方で、自分が暮らす地域のことを意外と知らない方が増えているように感じます。たとえば、近所で開かれるお祭りや防災訓練、地域のお店の新しい取り組みなどは、大きなニュースにはならないものの、日々の暮らしに彩りを添え、人と人をつなぐ大切な情報です。
地域情報番組は、そんな身近な話題を掘り起こし、伝えることを使命としています。取材を通じて私たち自身も、地域の方々の熱意や笑顔、努力を再発見することが少なくありません。それらを映像としてお届けすることで、視聴者の皆さまにも「このまちっていいな」「こんな人が頑張っているんだ」と感じていただけることが、私たちの何よりの喜びです。
また、地域は季節や行事によって表情を変えます。綺麗な桜の開花や夏祭りの太鼓の音、秋の収穫祭、冬のイルミネーション。地域情報番組はこうした四季の移ろいを映し出し、まちの記憶を未来へと残す役割も担っています。数年後、番組を振り返ったとき、その時代の風景や人々の笑顔が記録されていることは、地域の財産となります。
さらに、防災・防犯や行政からのお知らせなど、暮らしに直結する情報をいち早くお伝えできるのも、地域密着型のメディアならではの強みです。災害時や緊急時に地域の安心・安全を支える“情報ライフライン”としての責任を、私たちは常に意識しています。
地域情報番組を通して伝えたいのは、ニュースそのもの以上に、人々の思いや行動の積み重ねです。大きな出来事だけでなく、小さな取り組みや努力がまちを支えていることを知れば、誰もが地域の一員として誇りを持ち、互いに応援し合える関係が生まれます。
これからも狭山ケーブルテレビは、視聴者の皆さまに寄り添い、地域に根ざした番組製作を続けてまいります。画面の向こうの誰かの笑顔や頑張りが、あなたの毎日に小さな温もりや勇気を届ける―そんな番組を目指して、これからも地域の今を伝え続けます。